取手精神福祉家族会(ホットスペース様)にて

龍ケ崎地方家族会につづき、9月28日、取手精神福祉家族会ホットスペース様の定例会にお招きいただきまして「 個別サポート付き障がい者向け住宅 = サポ住 」についての講演を行いました。

皆様、真剣にメモをとり話を聞いていただき、また沢山の質問を受けながら、ご家族の気持ちを深く知る機会となりました。

中でも印象的だったご質問の中に、


「私達、親の正直な気持ちとしては、子供が将来1人で暮らしていけるようサポート付き住宅で生活力をつけていくことも勿論大切だとは思いますが、もし、私の子供が、キノッピの家で暮らし始めるとしたら、親が居なくなったあと、もしかしたらキノッピの家が、子供の終の住処になるかも知れない。通過型ではなく、そこまで面倒を見ていただけるのか。御社の事業の方針もあると思います。そこについてどうお考えか教えていただけますか?」


というものがありました。

親御さんの真剣なご質問に対して、

 

「ご利用者様の生活の自立については、ご本人それぞれの自立の形あるのだと、私達は捉えています。ゆっくりと共同生活の中から家事全般を覚えて将来1人でも生活できるようになる自立もあれば、永らく親御さんと一緒に過ごして来た生活から、親御さんが居なくなったあとキノッピの家で最後まで暮らし続ける事が出来ることも、大きな自立だと考えています。」

 

「また、この問題は高齢化社会と裏表になっている事だと私たちは考えており、この仕事は社会資源として、ずっと地域で存続するべきだということも認識しています。そして、まだまだ、このサポート付き住宅が地域に足りていない事も、今後さらに増やし続けていかなくてはいけないことも、また認識しています。」

 

と、お伝えし、後援会を終了。

講演会を終え、とても嬉しかったのは、障がい者家族会の皆様がマイクをもって、「本日のお話を聞いて、私たちもキノッピの家でスタッフとして働きたい。」「サポ住を推進することに力を貸したい。」と、力強い笑顔で言っていただけたことです。

私たちの提唱する「サポ住」という福祉サービスモデルには、地域にお住まいの方々の支援力が必要不可欠です。

 

そして、未だ障害者ご本人、そしてご家族の中でも、住居系の障害福祉サービス自体を知らない方や、施設や病院等と変わらないイメージを持たれている方も多くいらっしゃるのも現状です。

 

今後も、ご本人・ご家族と直接対話・サポート付き住宅の認知活動について、茨城県だけに留まらず、障害者ご本人とご家族だけに留まらず、広く届けていく必要性を感じ、微力ながら活動を続けて行きたいと思います。

 

手精神福祉家族会の皆様、ありがとうございました。